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むせ返るような芳香、甘い蜜。蝶のような優雅さで。 そのカラダに鋭い棘を隠して。
はじめに

ようこそ、偽アカシアへ。
こちらは私、朝斗の今までの作品展示室となっております。

過去作品から随時追加予定です。
同じものを掲載していますが、若干の推敲をしている場合もあります。
詳しくは『はじめに』をご一読ください。
2008.5.6 Asato.S
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夜の帳が下りる頃
黄色の月が空を滑る
 
私は歩く 小さな灯を携えて
一寸先も照らせない その幽かな光を
 
やっと見つけた闇の中
その鳥が青くなくとも
 
暗くても決して淋しくは無く
足取りは弱くとも心だけは見失わず
 
静かな森の中
迷うことは怖れない
視界は澄んで
いつしか 空は白み来る
 
 
その瞬間
私の鳥は希望の色を纏うだろう
 
この森のどこかで
この深い森のどこかで


たとえ最後まで
掴まえることが出来なくても




*L'oiseau Bleu…青い鳥

手に入れられないままの青い鳥。

「皆さんの中でどなたかあの鳥を見つけたら、どうぞ僕達に返してください。
僕達が幸福に暮らすために、いつか、あの鳥が必要になるでしょうから。」

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「あの人は、名前を書かれたから死んだのね」

 目の前で人がひとり消えたというのに、私は別のことを考えていました。
 先刻、立華に見せて貰った鬼籍。その最後に書かれていた、見覚えのある名前。
 それは私がよく知っている名前でした。
 
「ちがうんだよ、八重」

 いつの間にか、蜜柑の木には丸い実が生っていました。白い花が消え、その代わりに実った橙色の蜜柑。それと時を同じくして、先刻まで男が倒れていた場所には新しく純白の曼珠沙華が一輪開いていました。

「この手帖に名を記されたから死ぬんじゃあないんだ。死ぬから名が記されるんだよ」

 ただの言葉遊びにも聞こえるその言葉。けれど、意味の違いははっきりしていました。
 名前を書かれた人間が死ぬのではなく。
 死ぬ人間だからこそ名前が並べられている。


「じゃあ、」

 私は立華を見つめました。私がその手元に目を遣ると、彼女はくすりと微笑みました。

 
 死ぬ予定の人間の名が書かれる鬼籍。
 鬼籍の最後に書かれていた、見覚えのある名前。


 それは。


 『橘 八重』。
 


「じゃあ、あたしも死ぬの?」


 それは確かに私の名前でした。

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 ある日の帰り道。私はひとかけらのパズルを拾った。薄い青色で、空と同じ色のピースだった。
 私はそれを家に持って帰った。

 その欠片が、どんなものかも知らないで。


 空色パズル

 

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冬に包まれる季節。
詳しくはFirstを参照ください。
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